プチ小説

ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 17.体温

『もう帰るとこ。店のうまいやつ、お土産にしたから持ってっていー?』匠は杏との食事を早くあっという間に切り上げて、すでに沙耶の部屋へ足を向けていた。 LINEは、既読にならない。 『もー寝た? でもまだ8時だよな?さすがに寝ない...
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すごく些細な事だけどイラッとしちゃう事 その1

あのさ、冷凍庫の自動製氷機。いくら自動でも水がないとできないんだよね 私は夏でも冷たいものはあまり飲まないので、一年中ほぼ氷は、使わないのに、そりゃ家族のためにせっせと製氷機に水を補充するわけですよ。 私の頃と違って、今は学校...
プチ小説

ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 16.罪悪感

1話 匠の胸の中で久々に感じた安心感は、後になって罪悪感に変わった。なんでここで、ほっとしてる? ヒロをわたしから奪ったのは匠。辛いのは匠のせい……なのに。 沙耶は頭を揺さぶった。 今日は朝から吐き気がする程の偏頭...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 15.看病

「あーなんか寒気がするんだよなー。」 「匠大丈夫?顔赤いよ?」 杏は匠の顔を覗き込んで、ほっぺたを触った。「ほら!熱いよ。絶対熱あるって!」そう言いながら、今度は両手で匠のほっぺたを触ってグッと顔を引き寄せ、自分のおでこで熱を...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 14.少年

翌日、沙耶は仕事帰りに匠の病院に向かった。 「沙耶ー。会いたい。」昨日の匠の言葉に胸が鳴った自分に罪悪感があった。 ごめん。ヒロ。 心は行く事をためらっているが、足は病院へ向かっていた。これは、計画を実行しているだけ。た...
時短メニュー

ながら時短料理~肉巻き焼き~

正社員フルタイムで働く、家事育児も一人でこなすアラフォーの「ながら料理」です。帰宅して30分から1時間で「いっただきまーす!」を目指して。さぁ今日もLet's cook! じゃがバタ 今日も電気圧力鍋に頑張ってもらいます。 ...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 13.慰め

「もしもし?沙耶? 今日何してる??」 亜紀からのお誘いの電話だ。 いつもの、彼氏の愚痴を聞かせる為だろう。 「あーごめん。ちょっと体調悪くて。 大丈夫大丈夫。ただの風邪だから。寝れば治る。 また誘って。」 とても...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 12.その日

その日もいつものように、旦那の機嫌が悪かった。 沙耶はこいつが家にいる時は、いつもびくびく怯えていた。 いつ、身体を求められるか。そして、拒めば良い時で一日中ふて寝。ほとんどが暴言を吐き、暴れ、時には暴力を振るう。 沙耶...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 11.揺れ動く気持ち

付き合って初めての週末は、なかなかいぃ雰囲気できている。まずは、腹ごしらえという事で駅駐車場に車を停めて、近くにある小さな店だがこだわり料理を提供すると言うロシア料理屋に向かっていた。 ここのピロシキが絶品だと、おばちゃん看護師に教...
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ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 10.それぞれの想い 2話

2話 「ヒロ。いってくるね。」 捻挫もすっかり良くなり、支度はいつもの沙耶らしくスピーディに進んだ。今日はちょっとクールに黒のワンピース。玄関の全身鏡で全チェック。 「よし。」 ピコン 「おはよ。外にいるよ。...
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