プチ小説 ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 4.温もり 1話 1話 「ねー匠、今日は休んだら?まだ顔色ちょっと悪いよ?」 朝から姉貴がしつこくつきまとってくる。 「だいじょーぶだって!よく眠れたし、もうすっきり快調!」 匠は何となく力こぶを作って、はにかんで見せた。 「わか... 2020.09.29 プチ小説
Uncategorized ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 3.始まり 2話 2話 ウーウーウー。後ろからパトカーのサイレンの音がかすかに聞こえる。 数台のパトカーがバイクを追いかけて行ったようだが、一台は停車している匠の車に駆け寄る。 「どうしました?大丈夫ですか?」窓を叩き匠に声を掛ける警察官... 2020.09.27 Uncategorized
プチ小説 ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 3.始まり 1話 3.始まり 1話 うーん。何着ていこっかなー。 沙耶はクローゼットの洋服たちとにらめっこ。まぁ、あんまり気合いを感じさせないように。かつ、カジュアルになりすぎず。 やっぱこれかな。 シャツにスキニーのデニム。... 2020.09.26 プチ小説
プチ小説 ちゃらんぽらんじゃなさそうなプチ小説 2.ふたり 2.ふたり お客様コールセンター。「お電話ありがとうございます。はい。お買い上げありがとうございます。」 聞き心地の良い、落ち着いた声の上、的確に答える沙耶の電話応対は会社内外部からの評判がいい。 「鈴木さん、今日もお褒... 2020.09.25 プチ小説
プチ小説 ちゃらんぽらんじゃなさそなプチ小説 1.出会い 1.出会い 鏡に映る私…たぶん私であろう私。過去はすべて捨てた。いや。違う。これから過去がすべてになりそこで私は生きる。 新緑に彩られた木々たちのお陰で、なんとなく暗い雰囲気を漂わせる図書館が、葉の隙間から程よく光射すいわゆる... 2020.09.22 プチ小説